漢方と言えば中国です。
日本で使用される生薬の9割は中国をはじめとするアジア諸国からのからの輸入になります。
そのため、漢方と中国は切っても切れない関係にあります。
日本の漢方業界は、中国と友好関係にあり、毎年、交流事業として数十人単位で交換研修を行っています。私もこの交流事業に混ぜてもらい、黒竜江省中医薬大学へ研修に赴きました。
中医学、生薬の話だけでなく、日中の歴史や日本からの援助金が何に使われているかの説明もありました。
この日は日中友好とのことで地元メディアの撮影もありました。こちらの幼児園にも日本からの援助金が使われているとのことでした。熱烈歓迎でした。
貴重な経験でした。中国では生活の中に中医学の教えをふんだんに見ることが出来ます。お茶にしても食事にしても。朝の太極拳の体操にしてもこれらを感じることが出来ます。日本には漢方という立派な伝統医学がありますが、残念ながら西洋医学の方が幅をきかせています。未病なら漢方の教えは西洋医学以上であることは間違いありませんがアピールが足りません。また、新薬の開発には莫大なお金が動きます。しかし漢方は既存の処方を用いますのでお金が動きません。商業的にも魅力がないのかもしれません。ですが様々な病気に漢方は効きます。漢方が効かないのは腕がないからです。
インド編はまたいつか報告します。
ガンジス川で出会ったサドゥー。